上海汽車は、主力車種サンタナを持つ、中国国有3大メーカーのうちのひとつです。

上海汽車

 

正式名称は「上海汽車工業(集団)総公司」でシャンハイオートモービルとも呼ばれています。

 

第一汽車、東風汽車と並んで中国国有の3大自動車メーカーのうちのひとつになっています。

 

中国自動車企業として初めて外国資本企業との合弁会社を設立して、ドイツのフォルクスワーゲン社との合弁会社上海大衆社を設立。

 

そこで生産されたサンタナは上海市内のタクシーのほとんどのシェアを占めるポピュラーな車になりました。

 

現在ではサンタナの知的財産権がフォルクスワーゲンから譲渡されて上海汽車の保有するオリジナルブランドとなっています。

 

ロングセラー商品となったサンタナは現在でも毎年中国車種別新車販売ランキングでベスト3付近にランクインしています。

 

 

自主ブランドには慎重

近年中国メーカーの自主ブランドの展開が増えつつありますが、上海汽車は中国大手メーカーの中では最も自主ブランド開発に慎重となっていて、現在でも、外国大手メーカーとの合弁に専念しています。

 

 

 

日本メーカーよりも、ドイツのフォルクスワーゲンとアメリカのGM・スウェーデンのボルボとの関係が深く、グループ企業ではそれぞれのメーカーとの合弁会社を有しています。


 

上海汽車としては、自主ブランドの開発は慎重ですが、中国メーカーで最も自主ブランドに力を入れている奇瑞汽車(きずいきしゃ)に20%の出資を行っていて、その他部品製造拠点を多く持つなど、グループとしての組織力は多彩になっています。

 

 

注目の光合成を行うコンセプトカー

2010年の上海モーターショーで発表されて大きな話題を呼んでいるのが上海汽車が発表した
Ye Ziコンセプトです。

 

葉っぱの形状をした車体で屋根にはソーラーパネルが装着されていて、太陽光発電で走行用バッテリーを充電します。

 

更に、各ホイールにはフィンが装着されて走行中には風力発電も行うという斬新な発想のコンセプトカーとなっています。

 

ボディーパネルにはMOF(メタル・オーガニック・フレームワーク)と呼ばれる新素材を使用し、植物の光合成をするように、二酸化炭素(CO2)と水を吸収して、電気と酸素を生み出す構造になっているという。

 

もちろん実用化にはまだしばらくの年月が必要になる車ですが、中国独自のシステムとしては、非常に斬新で現在実用化されている最新技術よりも先を進んでいるコンセプトカーとなっています。

 

 

海外進出にも積極的

2004年には初の韓国の双竜自動車を買収して初の海外企業の買収に着手をし、韓国も海外輸出の拠点のひとつにしています。

 

2009年にはGMとの合弁会社を設立してインド市場に進出するなど、中国国内色が一見強そうに見えても積極的に海外進出も行っています。